市民シンポジウムいよいよ

台風が通過中です。
皆様のお宅は大丈夫でしょうか?
さて、市民シンポジウム「生き難さを抱えたこどものこころ」は、今のところ予定通りの開催です。

登壇者の皆様から、ぞくぞくと報告データ(パワーポイントデータ)が届いています。

それを読ませていただくと、心をわしづかみにされるよう。
こどもを取り巻く苛酷な現実が、手に取るようにわかります。

そして、

それでもまっすぐなこどもたちのまなざし。
いまの社会のみえない本質を見つめるような、深いまなざし。
こどもたちのそんなまなざしを感じたりもしているのです。

それは、

私たちがパペットシアターPROJECTで出会ってきたこどものまなざしとも被るものです。

こどもだった頃の私のまなざしとも被るものです。

いつもビクビクしながら、
怒りを含んだまなざしで、
不条理極まったこの〈世界〉を、なんとか了解可能なものにしたい。
そんなまなざしで、恐る恐る周囲を見回していたあのまなざし。

生き難さを抱えたこどもたちが、いま持っているまっすぐなまなざしを曇らせていく…。
苛酷すぎる現実が、こどものまなざしを曇らせていく…。
どうかそんなことになりませんように。

「何も出来ない」。

そんな声が聴こえてきます。
そうですよね。
もっともです。
複雑にからみあった困難から「生き難さ」は生まれるのですから。
だから、そう思われるのはもっともです。

しかし、
何も出来ないことなどありません。
少なくともこどもの置かれた現実を知ることができます。

「知ってどうなるの?」

それは…。
知ることで何かが生まれます。

「何かって?」

それは、もしかして…。
昔から、共感と言う名前で呼ばれてきた〈何か〉かもしれません。

【釜】