主人公田中さちの家庭は困窮家庭。DVが吹き荒れ、さちの小学校時代はいじめで不登校。中学時代は仮面登校。中学3年生になったさちは、心を閉ざす。言いたいことは山のようにあるのに。そんなさちが、立ち上がるきっかけをつかむ物語です。
「どうしてこの作品をつくったの」とよく質問されます。その答えは『上演者自身が生き難さを抱えた当事者だから』ということにあります。
面前DVを受け続けてきた被虐待児・田中さち。そんなさちを描くことから、様々な理由から生き難さを抱えた人々にエールを送りたい。そんな意図をもった作品です。
《児童青少年演劇のための劇作家養成講座「脚本賞」受賞作品》